教室運営してて凹むことの一つが
退会・休会のお申し出ですよね。

「今月で辞めたいと思います」

「しばらく休みます」

と言われたら、どんな対応をしていますか?

この対応次第で、この先のお付き合いが続くのか?
永遠のお別れになるかが決まります。

今日は、
生徒さんから退会休会のお申し出があった時に
慌てずにお話しできるように、私が考える
正しい対処法をお伝えします。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

辞めるのは、あなたが悪いわけじゃない

過去の私もそうでしたが

先生たちからこれ系の相談があると
ほとんどの方が
「私の何がいけなかったのか?」と
自分を責めていらっしゃいます。

 

確かに、「先生と合わなかった」という理由で
やめる方もいらっしゃいます。

 

でも、実際には、先生以外の理由でやめる人の方が
多いんです。

例えば、職場や家族の事情
経済的理由、引越し、

最初の目的を達成したから
次の習い事をしたいという方もいらっしゃいました。

もし、あなたが今
「自分の何が悪かったの?」「なんで辞めちゃうの?」と
お考えだったら、1人で考えていても答えは出ません。

なので、直接、生徒さんに、
事情を聞いて差し上げてください。

 

退会すると言われたら最初の一言目はコレ

退会される方に、私自身がまず確認したいのは
教室で不愉快なことや、困ったことがあったのかどうかです。

私自身が原因の場合はもちろん、
レッスンで作ったものを持ち帰ったけど壊れたとか
他の生徒様とのトラブルなど色々な可能性があります。

なので、
「何か、不愉快なことがありましたか?
 率直に教えてもらえると嬉しいです。」
とお伺いしています。

すると、いろんな思いがけない
お答えをいただくことがあります
例えば・・・

 

辞めたい理由は思っている以上に多種多様

過去に私やクライアントさんにあったケースをご紹介します。

「持ち帰ったお花の持ちが悪くて
がっかりした」

「いつも一緒に行っていたママ友と
トラブルがあって一緒に行きたくないけれど、
別に予約したことが伝わると気まずいから辞めたい」

「先生がオーブンを見に行っている間に
他の生徒さんに作業を取られてしまったけど
言い出せなかった。また同じことがあるのは嫌だから」

「職場のシフトが変わって、今までの曜日・時間帯に
レッスンに行くことができなくなってしまった」

「子供の塾で、自分の習い事代は、出せなくなった」

などなど

さまざまな理由がありました。

そして、聞いてみると
先生のせいじゃない理由ばかりだったんです。

そして、中には解決してあげたら
継続受講につながったケースも多数ありました。

 

改善すれば継続受講してもらえる可能性大

例えば、お花の持ちが悪かったケースでは、

・品種が特定して、その花を仕入れないようした

・花業者さんに相談したところ
仕入れのアドバイスをしてもらった

・生徒さんには、お詫びして
今後の具体的改善策を説明して
代わりのお花を差し上げた

と言った対応をして、生徒さんに納得してもらい
継続受講していただくことができました。

また、

生徒さん同士のトラブルは
予約がバッティングしないように配慮したり
分担作業をしている時には、さらに注意を払うなど
個人教室ならではの細やかな対応をすることで
ご納得いただけました。

 

つまり、原因がわかれば、改善できますし
お詫びした上で、改善することをお伝えすれば、
多くの場合、生徒さまは戻ってきてくれます。

それどころか
「先生が聞いてくれてくれて嬉しかった」と
以前以上の信頼関係ができて
強く結ばれることもあります。

 

仕方ない退会理由の場合はどうする?

中には、どうしようもない理由の場合もあります。

例えば、
「体調が悪くて、よくなる目処が立たない」

「親御さんの介護のため」

「転勤」

「進学で部活動が始まる」

色々な理由が考えられます。

この時のポイントは、
「状況をお伺いする」ということです。

例えば、
「生徒さんが本当は続けたいかどうか」
「条件が変われば、続けられるのか」

もし、
「続けたいけど、これまで通り週1レッスンは無理。
月一回なら続けられる」

ならば、あなたが月1回レッスンでも
続けてもらいたいと思うならば、
そのように対応したらいいと思います。
他の生徒さまとの兼ね合いでできないと考えるなら
ご事情を説明して休会か退会をしていただきます。

生徒さまの状況確認をして
対応できることがあるかどうかを
考えてみましょう。

退会休会されてもお付き合いを続ける方法

仕方ない理由で退会休会される方も、
「じゃあ、さようなら〜」ではもったいないです。

せっかく、これまで信頼関係を築いてきたのですから
ここからもお付き合いを続けていけば
単発レッスンやイベントに来てもらえるかもしれません。

「たまには気分転換にレッスンに参加したい」
と思っていらっしゃる方は、結構いらっしゃいます。

なので

「今後、楽しいイベントや、お得なレッスンをする時には
お誘いしますね」ということをお伝えしましょう。

私は、ご卒業される方や休会される方には

「いつもいらっしゃるのを楽しみにしていたので
寂しくなります。

今までのテキストがあるので、おうちでも
作ってみてくださいね。できたら写真見せてください。

また、お会いしたいので
楽しいイベントや、お得なレッスンをする時には
お誘いします!」

とお伝えしています。

実際にはもっと長く、これまでの感謝や
人として好意を持っていること
今後も繋がっていきましょうという思いを
お伝えしています。

すると生徒さまからも
メッセージをくださって、
嬉し涙が出ちゃうこともあるくらいです。

その後、イベントの時にご連絡すると
あらかじめ、イベントの連絡をすることを伝えているので
「セールスしてきた」っと無視する人はほぼいらっしゃいません。

むしろ
「お久しぶりですー。先生お元気ですか?
覚えていてくれて嬉しいです」
というお返事をもらえています。

そのイベント自体にご参加頂けることもありますし
ご都合で参加できなくても、「また誘ってください」と
メッセージをもらっています。

退会する場合であっても
「感謝を伝え=>寄り添い=>ご縁を繋ぐ」
メッセージを送ることを大切にしています。

そうすると、
将来にわたって長いお付き合いをすることも
可能になります。

まとめ

今日は、退会休会のお申し出があったら?
ということで対処方法をお伝えしました。

1 理由を確認する

2 状況確認をして対応する

3 感謝と寄り添いで
  今後のお付き合いに繋げる

私が特に気をつけているのは
不満を抱かせたままお別れしない
ということです。

お互いに残念な思いをするばかりか、
低評価や悪評の元にならないとも限りません。

生徒さま本人が悪意なく伝えた感想も
聞いた人は「友達が残念な思いをした教室だ」と
判断されるかもしれません。

友達思いのその人が「あの教室ひどいよ」と
伝えた一言が一人歩きすることもあります。

退会される生徒さまに理由を聞くのは
勇気がいるものです。
つい、声をかけずに済ませたくなります。

でも、こうした勘違いで
悪い評判が起きないようにするためにも
生徒さまの思いを確認して、きちんと受け止めて
教室運営されることをお勧めします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
あなたの教室運営の参考になれば幸いです。