資格取得したら同じ資格で開業している人が
ご近所にいてどうしよう!!

自分が習った先生に勝てるわけないから、
安いレッスン価格にするしかない・・・

こんなお話を最近よく伺います。

特に、数日で取得できるなど短期間で取得できる資格

筆記や実技試験がない資格は
ライバルが乱立しがちな傾向があります。

また、開業した時は、県内で1件だけだったのに、
気づいたら同系統の教室がいくつも出現!なんていうことも。

そんな時でも、慌てず焦らず、
自分らしく教室運営を続けられる3つの秘訣をご紹介します。

”ライバル教室がある=自分の教室の生徒が減る”は間違い

確かに、自分の教室と同じ資格で同じことを教えていれば、
生徒さんが減る可能性はあります。

生徒さんとしては

「全く同じ内容なら、近くがいいな」

「全く同じ内容なら、安い方がいいな」

「全く同じ内容なら、サービスしてくれる方にしよう」

と思うのは当然のことですよね?

あなたも、全く同じ商品なら、近くて安いくてポイントがつく
スーパーで買おうと思いませんか?

つまり、「全く同じ」だと思われちゃいけない!

ということなんです。

もし、ライバルが出現した途端に、
・生徒さんがそちらへ移ってしまった
・まったく問い合わせがなくなった
としたら、

それはライバルが現れたことに問題があるのではなく
あなたの教室の内容自体に魅力が足りない
または、魅力を伝えきれていない・・・
ことに問題があります。

ちょっとキツイ言い方ですが、
あなたらしい教室で安定経営していくためには
まず、ここに気がついて欲しいんです。

実は、
「全く同じ教室」ではなく「あなたの教室はここが違う」
とわかってもらえる教室運営をすれば
たとえ、ライバル教室が増えたとしても
お客様から選ばれるようになるので、安定経営できるようになります。

そんな選ばれる教室にするための秘訣を3つご紹介します。

秘訣その1:あなたの伝えたい思いを形にする

たとえば、同じ家庭料理の協会の資格を持つ
先生が教える料理教室があったとします。

何を教えるのか
どのように教えるのか?

に先生の個性が出ます。

たとえば、A先生は、全くの初心者さんに家庭料理を基礎から教えて
和食の伝統的な食事の良さを知ってもらいたいと考えていたとします。

そうすると
・教える内容は、包丁の持ち方、出汁の取り方、ごまのすり方など
・教え方は、生徒さんに野菜を切るところから、調理してもらう
というスタイルが考えられます。

それに対して、B先生は、日々簡単に短時間でできる家庭料理を伝えて
ママたちの負担を減らしつつ、自炊生活をして維持してほしいと考えていたとしたら
A先生の教える内容、教え方と変わってくるのがわかりますか?

つまり、先生の伝えたい思いによって
教える内容や教え方を変えることで
「全く同じ」ではなく「私の教室はここが違う」
とお伝えできるようになります。

 

秘訣その2:あなたらしさをオンする

習い事教室を開業される多くの方は
30歳代〜60歳代のご年齢の方が大多数になります。

つまり、少なくとも皆さん30年以上の人生経験を持っていらっしゃいますよね?

実はあなたの人生経験の中には、
あなた自身が当たり前だと思っているけれど
お客様から見たら魅力的な個性や特技が隠れています。

私自身の経験をお話しさせてもらいますね。

大手料理教室で講師をしていた際に、生徒さんたちに
「なぜ私を選んでくださったのですか?」とお伺いしていました。

教えるメニューは一緒で、若くて可愛い先生たちがいっぱいらっしゃるのに
わざわざ私を選んで習いにきてくださる理由が気になったからです。

理由の中で多かったものをご紹介します。

・明るくて優しくて楽しいから
・質問しやすくて安心できるから
・アレンジメニューや手抜き方法などを教えてくれるから
・海外や県外情報など知識が豊富で料理以外の勉強もできるから
・お皿選びや盛り付けの勉強ができるから

私にとって、最初の3つは想定内でした。
楽しさや安心感、プラスアルファの情報をお伝えできるよう
心掛けていたからです。

意外だったのは、
料理以外の情報が喜ばれていること
盛り付けを目当てに習いにきていた方が多くいたことでした。

そこで、盛り付けの時間をしっかり確保できるように
調理時間を配分して、お皿をそれぞれ選んでもらい
お皿に合わせた盛り付けを指導するようにしました。

すると、クリスマスやお節料理、
和食の懐石料理のレッスンの際には、
わざわざ有給を取って、
平日の昼間の人数が少ないレッスンを選んで
受講してくださる方もいらっしゃいました。

特別に盛り付けを学んだことはなかったのですが、
華道やフラワーデザインのバランス感覚や立体感などが
盛り付けにつながっていたのです。

このように過去の経験が、他の先生とは違う個性や強みになって、
生徒様から選ばれることにつながりました。

あなたの経験の中にも、必ず個性や強みがあるはずです。

ライバル教室と「全く同じ」ではなく
「私の教室はここが違う」と言える個性と強みを見つけて
とお客様にお伝えしてください。

 

秘訣その3:違いをわかりやすく伝える

伝えたい思いを込めた「教える内容」「教え方」に
あなたの個性と強みを加えると

ライバル教室と「全く同じ」ではない
資格だけに頼らない教室の内容を作ることができます。

でもこれだけでは不十分です。

この違いを、未来のお客様に知ってもらえないと
そもそも選んで頂けませんよね?

と言うことで、

「私の教室はこんな教室です」

「他とはここが違います」

と言うことを発信して、多くの方に知ってもらいましょう。

その方法としてオススメしたいのが
ご自分の教室のキャッチフレーズを作ることです。

ちなみに、私は、現役フラワーデザイン教室の講師で
私の教室のキャッチフレーズは

「プレゼントできるレベルの
フラワーアレンジメントを
一人で作れる私になる」  です。

ここには、花を飾って自分が嬉しいだけでなく
人も喜ばせて、生徒さん自身も
生徒さんの周りの人もハッピーになって欲しい
と言う思いを込めています。

また、私自身が、プレゼントできる花を生けられるようになるまで
数十回のレッスンを繰り返し、かなりの時間とお金がかかりました。

これ自体は私にとって、教室開業すための掛け替えのない学びになりましたが
もっと気軽に習いたいと言う人も多いですよね?

なので、私の生徒さんには、速攻でハッピーになって欲しいので
必要最低限のレッスンで実現してもらえるカリキュラムを作りました。

おかげで、私はフラワーデザインの資格や華道の資格を
表立って掲げることなく、資格に頼らない教室運営ができています。

つまり、同じ資格を持っていたとしても
ライバル教室との「違いがわかる」発信をすると
探している人にとっては、選びやすくなるので
選ばれる教室にすることができるのです。

 

まとめ

今日は、同じような資格の教室が増えた際に
差別化するための方法をご紹介しました。

1 あなたの伝えたい思いを形にする

2 あなたらしさをオンする

3 違いをわかりやすく伝える

協会のカリキュラムも素晴らしいものが多数ありますので
せっかくとった資格ですから、ぜひ活用してください。

その内容に、伝えたい思いを入れたり、
自分らしい個性や強みを加えて
それを、わかりやすくキャッチフレーズなどの
言葉にして発信する・・・

そうすると未来の生徒様から見た時にも
今いらっしゃる生徒様から見た時にも
違いがわかって、選びやすくなります。

安さや近さだけでなく
本当は、自分にあった先生から習いたい!
と思っていらっしゃいます。

安さや近さで選ぶ場合は、それしか判断基準がないから
そのような選び方をされている場合が多いんです。

それはお客様にとっても、決してプラスではありません。

あなたの教室を選んでいれば

大好きな趣味が増えて、お友達に自慢できる特技ができて
自分に自信が持てるようになれたかもしれないのに、

選ぶ基準がわからないばかりに、あなたと出会えず
新しい趣味を掴み損ねる方がいるかもしれません。

未来の生徒様が、あなたの教室を選べるように
3つの秘訣を使った教室づくりを考えてみてくださいね。

長文を最後までまで読んで頂き、ありがとうございました。
参考になれば幸いです。